まど♀です。
最近包丁を買い替えました。
切れ味が良く、すっかりマトのお気に入りとなりました。
千円以内の価格で、マトが『これが良さそうだ』と選んで買ったものです。
私は刀みたいでちょっとカッコいい、程度にしか思っておらず、この包丁の機能美が感じられるかと問われて困っってしまいました。
【機能美:建築・工業製品などで、余分な装飾を排してむだのない形態・構造を追求した結果、自然にあらわれる美しさ】
うーん、持ち手の材質が木だから軽くて使いやすく、見た目もいい…とか?
着眼点はいいけど少し違うと言われました。
物を切る為に包丁はある程度重さが必要になる。
この包丁は力点と作用点の距離を長くする事で加える力が小さくても済む。(テコの原理)
よって細身に出来、刀の様な美しいデザインに仕上がった。
加えて先程述べた持ち手の軽量化も可能にしている。
…なるほど。
すると途端にこの包丁が凄く見える訳でして、我ながら単純なものですね(^_^;)
上質なものを上質だと見抜けないのは、勿体ないですね。
今回は包丁の話でしたが、『質の違いを感じる』とは、あらゆる物事に共通するのです。
例えばスポーツや音楽等もそうですね。
私は包丁一つでも感心してしまうのですから、今迄どれだけの素晴らしい物、美しい物を見過ごしてしまったのか…。
そして自分が関心を持ち、思考し、感性を磨こうとしなければ、これから先も気付けないままなのでしょう。
最終的に何を美しい・素晴らしいと感じるかは個人の好みもあります。
偽物/本物、良い/悪い、という言葉はあまり適切ではないです。
しかしあらゆる物事において、『質の高さ』というものは存在し、それを知っておくのは無駄ではないです。
その後、包丁の機能美の話題から車の話へと発展し、マトは品質の高い外車について教えてくれました。
そして日本人は車に詳しい人が少なく、低品質の日本車(具体的な車種・メーカー名はここでは伏せますが)を知らずに選んで乗っている事を指摘しました。
「例えるならば、カップラーメンしか知らない人が店屋のラーメンを知り、高級料理に見えたとする。
その代わりフランス料理を見ても全く価値が分からない、そんなイメージだよ。
でもカップラーメンで満足出来る人は別にそれでもいいんだよ、全ては自由なんだから。」
そう言われ、私はカップラーメンのままで終わりたくないと思うのでした…。
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