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邪気

まど♀です。

私は猫舌でして、熱い食べ物を前にすると必ず『フーフー』をする癖がありました。

それを見たマトが

「邪気は口から出る。従って口から息を吐くのはあまり好ましくない。口は本来呼吸する場所ではないんだよ。呼吸は常に鼻でするのが望ましい。」

と言いました。

 

初めて知りました。

でも熱い食べ物を食べる時、どうすればいいの?

 

「僕はそんなことしないけど。きっとマドは子どもの頃、親にフーフーして食べさせてもらっていたんだね。」

 

うーん、甘やかされて育った事を指摘されてしまいました(‐ ‐;)

しかし、熱いものは熱い!

舌を火傷して困った経験があるのは私だけではないと思うのですが…

そうだ!鼻息でフーフーすればいいんだ!

 

「…………。」

 

マトは無視して食事を続けました。

はい、冗談ですよ。

 

「熱いものを触っていると手の皮が厚くなって平気になっていくように、舌も徐々に熱さに順応していく筈だよ。猫舌は改善できる。」

 

分かりました。

以来、フーフーする癖は無くしました。

案外平気なもので、割とすぐに改善できました(^-^)

 

さて、邪気は口から出るという話でしたが、理由を訊いてみました。

 

「邪気は何処に溜まると思う?」

 

何処だっけ?

以前マトから教えてもらったような気もする。

 

「邪気は腹に溜まるんだよ。だから腹が黒いとか、腹が立つという言葉があるでしょう?」

 

なるほど。口とお腹は繋がっていますからね。

例えば嘔吐する場合も鼻からは出ませんよね。

 

「日本では腹式呼吸だといって一般的に鼻で吸って口から吐くのを推奨するけど、僕はお勧めしないね。」

 

ああ、私も学生の頃に発声練習で教わりました、腹式呼吸。

喉ではなく腹から声を出せ!ってよく言われました。

 

「因みに、発声において腹から声を出すのが重要かというと、一概にそうとは言えない。例えば一流の演歌歌手は火の付いた蝋燭を口の前に用意して、火を消さないように歌う練習をするらしい。」

 

どういうこと?声量を上げるには大きく息を吸って吐かなければいけないのでは?

 

「声は口からではなく頭頂から出すんだよ。声楽をやっている人が『頭頂から声を出すように意識している』と言っていたのを聞いた事がある。

厳密に言えば頭頂の(第七)チャクラを響かせているんだ。最も、チャクラを認識してやっている人は少ないと思うけど。

テレビで歌を聴くと、頭頂のチャクラを使って歌っている人は時々見かけるね。」

 

聴いていると分かるものなの?

 

「チャクラで響かせている場合は声質が普通と違うからね。特に声楽をやっている人に多いかな。マイクを使わずに大舞台で歌う機会のある人達だよ。」

 

確かに、オペラとかはマイクを使いませんよね。

チャクラで響かせていれば喉を痛める事もなさそうですし、素晴らしいです!

 

「頭頂以外のチャクラでも可能だよ。ハートチャクラや第二チャクラで響かせると、また変化する。」

 

マトが試しに第二、第四、第七チャクラでそれぞれ「アー」と発声しました。

確かに、微妙に違うような…?(人によっては明確に音の違いが分かるかもしれませんね^-^;)

上のチャクラの方が自然と音が高くなるような気がしました。

 

もしかしてマントラを唱える時もチャクラを響かせて唱えているの?

 

「そうだね。音は大事だよ。音とはまさに波動だからね。

音と数字は宇宙の共通言語だから重要だよ。」