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産土神社

まど♀です。

毎年春になると来る鶯が『今年は来ないな~』と思いつつ、5月を迎えました。

ところが昨日、お客様の来訪と共に鶯も来まして、例年通り綺麗な声を披露してくれました♪ナイスタイミングですね!

 

昨日いらっしゃったお客様はヒーリングの体験やスピリチュアルな知識が豊富な方で、お話しているとあっという間に時間が過ぎてゆきました。(かはなではよくあること^-^)

神話や神社の話題になり、久しぶりに【産土神社】という言葉を聞きました。

『そういえば自分にも産土神社にまつわる体験談があったな』とふと思い出したので、ブログで綴りたくなりました。

 

 

恥ずかしながら私はマトから聞くまで【産土神社】という言葉自体知りませんでした。

当時秋田でマトのセッションを受けていた時に教わりました。

『私の産土神社はどこだろう?』

早速母に聞いてみました。すると、

「お宮参りしてないの。だから産土神社はないの。ごめんね☆」

という返答が。

 

がっかりしました。

七五三や初詣は自宅から近い護国神社で行っていたので、護国神社が産土神社にあたるのかもしれない、とマトに伝えました。

 

「護国神社は戦没者を祀っているところだからなぁ…

自分の魂と繋がりの深い神と縁ある場所が良いよ。」

 

そうですか…

ここまで聞いたからには自分にとって【特別】になりそうな神社と出会いたい!

セッションを通して自分は瀬織津姫と繋がりがあるのを知ったので、瀬織津姫を祀っている神社でしょうか?

 

「瀬織津姫として祀っている神社は難しいな…

瀬織津姫=弁才天でもあるから、弁才天を祀っている神社がいいかな。」

 

近場で弁才天を祀っている神社はあったかな?

 

「秋田の弁才天の神社はいくつか廻ったけど、どこも微妙だったな。

神社ではないけど、此処から比較的近くて波動が良さそうな場所が一つあるよ。

弁才天を祀っていたお寺の跡地なんだけど、今でも池が残っているから。」

 

えー、神社を探しているのに神社じゃないんですか。

 

「神社という形にこだわる必要はない。本質はそこではないよ。」

 

という訳で早速現地へ赴きました。

 

 

一応入り口に鳥居がありました。

奥へ進むと、確かに池がありました。

そして【弁才天堂 跡】と書かれた柱が立っています。

 

それにしても人が全くいません。

穴場スポットと言っても過言ではないでしょう。

 

「荒らされないように守られている証拠じゃないか。

参拝客が大勢居ると、ご利益を求める人々の欲が渦巻いて神社自体の波動が下がってしまうケースもある。」

 

なるほど、寧ろ有名にならない方がいいのかもしれませんね。

でもよくこんな穴場を知ってますね。

私、地元民なのに知りませんでした。

 

「秋田へ来ると色んな人達が色んな場所に連れて行ってくれるからね。」

 

それは楽しそうですね!

 

私たちの他に友人が2人同行していたので、4人で景色を眺めながらその場の雰囲気を満喫しておりました。

 

確かに神社にこだわる必要はなく、ましてや有名である必要もないですね。

私は元々水辺が好きなので池を見つめて満足しました。

するとマトが池の傍にポツンとある【小ぶりな岩】を指して

「これが本来祀っているものだね。」

と言いました。

 

はい?私はてっきり池が主役だと思っていましたが。

 

「池も大事だけど、この岩は重要だよ。」

 

その岩はパッと見たところ特に囲いや注連縄があるわけでもなく、指摘されなければ気にも留めなかったでしょう。

あまりにも意外でした。

 

「それで良いんだよ。

特別なものとして祀られてしまえば、皆がご利益にあやかろうと願掛けしながらベタベタ触り始めるよ。

感じる人だけが感じられれば良い。」

 

そうなのか。

単純なもので、言われてみると途端にその岩が神聖なもののように思えてきました。(←自分で感じなさいよ^ ^;)

やはり触るのは失礼ですかね。眺めるだけにした方がいいですよね?

 

「そうだね。以前唐松神社へ行ったんだけど、神社に祀られている石に逢えた時、僕は感動して抱きついてしまったんだ。

その瞬間、石に触れた沢山の参拝客達の欲望が流れ込んできてしまい、具合が悪くなった事があったよ…

さすがに予想外の事態で驚いた。」

 

それは大変でしたね…

 

 

こうして弁才天に縁のある場所を教えてもらい、満足したのでした。

しかし、これだけでは終わらなかったのです。

 

 

私がその後千葉へ移り住み、マトと共に再び秋田へ足を運んだ時の事です。

今度は私の地元のお気に入りスポットへマトを案内しました。

その辺り一帯は神社が幾つかある他に、沼や池や大樹といった気になる場所が点在しているのですが、中でも私が特に好きな場所がありました。

それは小さな霊泉です。

ここも穴場でして、全く人がいません。

 

小学生の頃、授業の一環で地域探検をしていた際に初めて訪れたのですが、その場所に妙に惹きつけられたのを今でも鮮明に覚えています。

一目で素敵な所だと感じたのですが、一緒に行動していたグループの子達は何故か関心が薄く、次の目的地へさっさと移動してしまうので長く留まる事が出来ませんでした。

またいつかあの霊泉へ行きたいと思いつつも子どもの足で気軽に来れる距離でもなく、再び訪れたのは大分後でした。(それなりに成長してから自転車で向かった気がします。)

大人になってからは案外簡単に行けるもので、時々散歩がてら足を運ぶようになりました。

 

本当に心地良い場所で、『個人的にはその辺の神社よりもずっと神聖な場所だと思うよ!』と私は力説しました。

霊泉に到着したマトは、

「まさに聖地だね。そういう自分の感覚が大切だよ。」

と共感してくれました。

そして霊泉に安置されている小さな観音像を見ると

「これ、観音というより弁才天じゃないか。」

と呟きました。

 

え?でも、観音像って説明書きがあるからずっと観音様だと思っていたよ。

 

「どう感じるかはそれぞれの自由だけど、水といえば僕は弁才天だと思うよ。

なるほど、ここも正体を隠されているのか…。

なんだ、弁才天の神社を探す必要なんて最初から無かったんだ。マドは子どもの頃からこの地に守られていたんだね。」

 

でも、子どもの頃霊泉に来たのはほんの僅かで、頻繁に来るようになったのは大人になってからだよ?

 

「関係ないよ。初めて来た時にこの場所に特別なものを感じたんでしょ?

まぁ霊泉だけでなく龍神の住む沼があったり、この地域一帯が特殊だね。」

 

何も知らずに幼稚園・小学校・中学校と通い続けていました。

ずっと見守って下さっていたのですね、ありがたいです…。

でも本当は弁才天様かもしれないのに、観音様として祀られているのは残念です。

 

「最近明かされ始めただけで、元々瀬織津姫も隠された存在だったからね。

いいんだよ、池の岩と同じで感じる人だけ感じれば。

観音だと思う人もそれはそれでいいんだよ。

ここも守られた場所だね^-^」

 

 

この事実には大変驚きました。

マトを連れて来てよかった!(←そろそろ自分で感じなさいよ^ ^;)

 

人は魂の計画に基づいて親や場所を選んで生まれてくると聞いた事がありますが、やはり自分もこの地を選んで生まれてきたのかもしれない、と実感出来た体験でした。