· 

山の神

まど♀です。

前回の記事の続きです。

 

 

◆*◆*◆*◆*◆*◆

 

 

では女鹿の何処へ行くか、具体的な目的地を皆で話し合いました。

地図を広げると[神泉の水(かみこのみず)]という場所が目に入りました。

昔、鳥海山から湧き水を引いてきて、現在も地元の方々が利用している水場です。

山の神から頂いたということで[神泉の水]と呼ばれているそうです。

 

鳥海山、山の神、水……明らかに気になる場所です。

私たちは直感に従い、神泉の水を目指しました。

 

海沿いの道を車で走っていました。運転手はTさん、助手席にナビ役のKさん、私とマトは後部座席です。

その日は雨天で風も強く、お出かけ日和とは言えない天気でした。

しかし女鹿付近に差し掛かったとき、驚くべき光景が広がっていました。

空が光っていたのです!

日本海上空の雲の切れ間から光が差し込んでいました。

 

海岸沿いに車を止め、雨が収まったタイミングを見計らって外へ出ました。

相変わらず風が強く、寒くて険しい天候でしたが、海を前にマトが光の柱を立てます。

その時、龍宮のエネルギーを感じたそうです。

私も隣に立って一緒に目を瞑りましたが、残念ながらよく分かりませんでした(^-^;)

その後神泉の水を目指し、再び車を走らせます。

 

「この辺りの筈なんだけど…」と勘を頼りに進んでゆくと、狭い山道へ入り込みました。

どうするか迷いましたが、「この先に何かありそうな気がする、もう少し進んでみよう」という話になりました。

 

道はだんだん細くなり、帰りは車をUターン出来るのだろうか?と心配になってきました。

それでも「行ける所まで行こう」と車で進んで行きます。

 

「まさにとおりゃんせの細道だ。行きはよいよい、帰りは怖いだね。」

 

更に道が細くなったので、車を降りて歩く事にしました。

三人は冷静なのですが、私は車を降りる事に不安でした。

 

ドキドキしながら歩き続けると、マトが一本の木の前で立ち止まり、

「これだな。」

と言いました。

それはYの字型に枝が伸びている木でした。

まるで鹿の角の様です。

 

「この下にローズクォーツを埋めて。」

 

私は言われた通り木の根元にローズクォーツを埋め、山の神に祈りを捧げました。

 

――ここに自分の分身を置いて行きます、私はこれからも人として生きて行きます――

 

祈り終えて後ろを振り返ると、マトが光の柱を立てていました。

 

「これでOK。じゃあ戻ろう。」

 

どうやら無事に奉納を終えたようです。

 

 

道を引き返している途中、マトが脇に大きな岩を見つけて歩いていってしまいました。

私とKさんとTさんは何事かと思い、後を追いかけます。

 

マトは岩が気になる様子で、ここでまた光の柱を立てます。

そして「蛇だ!」と驚きの声を上げました。

 

追いついた私たち三人がマトの視線の先に目をやると、そこには蛇の姿をした枝が岩の上に鎮座していたのです!

  

「蛇はクンダリーニの象徴。山の神との対面は果たされたというサインだね。」

 

これを見て私も安堵しました。

車まで戻り、なんとかUターンさせて山道を後にしました。 

 

 

一旦昼食を取り、改めて地元の観光案内の地図を確認すると、

先ほど入り込んだ鳥海山への山道の入り口に[神泉の水]があったと判明しました。

私たちは自覚の無いまま目的地に辿り着き、そこから天神の細道を通って神事を終えていたのでした。

 

ミッションを達成したので、「じゃあ帰ろうか」と秋田市へ向かって車を走らせます。

私は安堵感から後部座席でうたた寝をしていたのですが、誰かが途中で何かを見つけたのか、車を止めて降りる事になりました。

 

私は半分寝ぼけながら訳も分からず皆に付いて行きました。

歩いてみると気持ちの良い海浜公園で、徐々に眠気が覚めてゆきました。

 

すると誰かが、

「亀そっくりの岩!」

と声を上げました。

 

見てみると、本当に亀の姿に似た岩がありました。

亀の岩の傍でマトが気になる石を見つけ、私にくれました。

 

蛇の次は亀、これは龍宮に関するサインかもしれません…(^‐^)

 

 

Kさんの家へ着くと、マトが気付いた事を話し始めました。

 

「鳥海山には大物忌(おおものいみ)神社があるのだが、何故[忌]という字が入っているのか疑問だった。

大物主と呼ばれる神の正体は饒速日命だ。

おそらく瀬織津姫と引き離された饒速日命が怒り、その怒りを鎮めるために作られた神社ではないだろうか。

だから[大物主を忌む]神社となったんだ。」

 

饒速日命は温厚な神様なのに?

 

「饒速日命は愛の神様だからね。

争いを好まず土地は譲っても、愛するパートナーと引き離された時は、さすがに怒ったのかもしれないね。」

 

 

 

さらに翌日、マトが高次からメッセージを受け取ったそうで、私に伝えてくれました。

 

まず一つ目は、 

「【瀬織津の雫】というブログで、自分のスピリチュアルな体験(今回の出来事)を書くこと。」

でした。

 

しかし、私はすぐに実行に移しませんでした(‐_‐;)

 

今でこそ楽しくブログを綴っておりますが、この頃は『ブログを書くなんて自分には無理』と苦手意識を持っていたからです。

ブログを始めたのは半年以上が過ぎてからでした。

当初はホームページのブログと同じ内容をLINE BLOG(現在アメブロに切り替えた為更新停止)で掲載してまして、そちらでは[瀬織津の雫]と名乗っておりました。

 

 

二つ目は、

「神とのやりとりは昨日(2017年1月3日)きちんと行われた。

これからは人としての饒速日命を見つけ、人として結ばれること。

しっかりと自分の直感を高めること。」

でした。

 

ですが、この時はまだマトとパートナーになるなんて、夢にも思っていませんでした。

『マトさんの様な饒速日命のパーソネージを見つけて結ばれなさいってことかな…?』

などと考えていたので(^‐^;)

 

今にして思えば、私にとって【本来の人生】のスタートは、ここからだったのかもしれません…。

 

 

◆*◆*◆*◆*◆*◆

 

 

2017年1月の【とおりゃんせ】の体験はこれにて終幕です。

(若干続きがあるので、それは次回オマケとして載せます)

 

二年前の出来事ですが、随分昔のように感じます。

 

最近写真が復活したおかげで加筆修正する意欲が湧き、こうしてまとめ上げられた事にも意味がある気が致します。

おそらく今が神聖なタイミングなのでしょう…。

 

当時はまだ自分の理解度が浅く、マトに、

「とても重要な使命を果たしたんだよ。」

と言われても実感が湧きませんでした。

 

その後マトと行動を共にしてからの二年間、シンクロの重要性に気付く体験を幾つか重ね、漸くこの神秘体験の価値を実感出来るようになりました。

また自分の理解度が上がってから読み返すと、さらに加筆修正したくなるかもしれませんね…。

 

 

ここまで読んでくださり、どうもありがとうございました♪

 

 

 

《次回オマケです》

 

 

 

 

*アメブロの方が見易い方はこちらから*